下総牧開墾局知事・北島秀朝等・旅宿看板≪市指文≫

中央1-8-31 (郷土資料館)

下総牧開墾局知事(しもふさまきかいこんきょくちじ)北島秀朝等(きたじまひでともら)旅宿看板(りょしゅくかんばん)

下総牧開墾局知事・北島秀朝等・旅宿看板の画像

 下総牧の開墾事業が始まる直前の明治2年(1869)に東京府開墾局知事北島秀朝ら開墾局の役人たちが、当時粟野村の名主を務めていた渋谷家に宿泊し、実際に開墾予定地を視察したことを示すものである。最初の開墾地となるこの地が豊かな土地になるようにと願いを込め、この地で「初富」と命名・宣言したとされる史実を具体的に裏付けるとともに、開墾開始前後の資料は皆無に近いため、極めて貴重な資料である。
 看板には北島の名前とともに同行した開墾局の役人の名前などが墨書きされている。
写真左「花井静一郎旅宿」(表)・「開墾局御用宿」(裏:右端)、写真中央「北島五位旅宿」(表裏とも)、写真右「関口一郎旅宿」(表・裏記載なし)
 北島の看板は杉材、他2点は桧材、大きさは3点とも概ね63センチメートル、幅14センチメートル、厚さ1センチメートルである。なお、北島は当時の位階で書かれている。
平成10年11月指定

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