土地紀念講碑 ≪市指定≫

北初富6-1 (光圓寺境内)

土地紀念講碑(とちきねんこうひ)

土地紀念講碑の画像

初富開墾は牧の廃止後、江戸での仕事を失った人々を救済するために明治2年(1869)から始まった。しかし、当初の入植者には町人など農作業に慣れていない者が多かった上に、作物の不作が重なったため、多数の離散者が出たり、開墾会社と開墾人との間で土地の取り扱いについて土地騒動が起こるなど困難をきわめたものであった。その後、近隣の村々から移住してきた農家出身者も加わり、苦しい中でも徐々に開墾を成功させていった。その子孫が集まり、当時の生活を忘れないように芋粥をすすって祖先をしのび、励まし合ったのが土地紀念講である。この碑は開墾50周年を記念して、大正7年(1918)に建てられたもので、現在光圓寺の境内に残っている。
昭和50年1月 指定

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