馬頭観音

道野辺35 他

馬頭観音(ばとうかんのん)

馬頭観音の画像

 馬は、動力機関が発達する近代以前には運輸や大きな労働力として貴重な存在であり、大切に扱われていた。そこで馬を飼育する人々の間で馬の無病息災や供養のために馬頭観音に祈願する講ができたりして、馬頭観音を造立することが広まった。市内では粟野の八坂神社に安永8年(1779)銘のものが、現在確認されている中では最も古い。明治以降は次第に特定の日付が刻まれているものが多くなり、馬の墓標として造立されるようになったようである。
 道野辺字下西山の墓地には、3基現存している。これらのうち、明治43年(1910)造立のものは、日露戦争に徴発されて死んだ馬の供養のための馬頭観音である。

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