渋谷総司贈位顕彰碑
南佐津間9-37 (宝泉院境内)
渋谷総司贈位顕彰碑(しぶやそうじぞういけんしょうひ)

渋谷総司は佐津間出身の討幕勤王の志士である。赤報隊(新政府軍先鋒隊)に参加し、年貢半減をかかげて東山道を進軍し活躍した。しかし「偽官軍」の汚名を着せられ、慶応4年(1868)、隊長であった相楽総三らとともに下諏訪で斬首された。この時、総司は22歳であった。
なお、「偽官軍」として処刑された者に対する祭祀は、遺族も世をはばかり思うようにできなかったが、明治3年には処刑された地に「魁塚」と名付けられた塚が建立された。大正から昭和初期にかけて赤報隊員たちの名誉回復運動が行われ、数度の請願の結果、昭和3年(1928)復権し、贈位を記念してこの碑が建てられた。